1. Amazonでお酒を販売するのに必要な免許
Amazonの出品者(セラー)としてお酒を販売するには、酒税法に基づく通信販売酒類小売業免許が必要です。Amazonは全国の消費者が利用するプラットフォームであり、2以上の都道府県にまたがる通信販売に該当するため、店頭販売用の一般酒類小売業免許では対応できません。
免許を取得せずにAmazonでお酒を販売することは酒税法違反となり、1年以下の懲役または50万円以下の罰金の対象になります。Amazonもカテゴリ申請の際に免許証の提出を求めており、無免許での出品はアカウント停止につながります。
2. Amazonのカテゴリ登録申請(出品許可)について
Amazonでは酒類は「出品申請が必要なカテゴリ」に指定されています。通信販売酒類小売業免許を取得した後、Amazonセラーセントラルから出品許可の申請を行い、免許証等の書類を提出する必要があります。
- 通信販売酒類小売業免許通知書(コピー)
- 販売する商品の情報(ASINやブランド情報等)
- 未成年者飲酒防止への対応(Amazonの確認事項への同意)
※Amazon側の審査要件は変更になる場合があります。最新の情報はAmazonセラーセントラルでご確認ください。
3. 販売できるお酒の種類と制限
通信販売酒類小売業免許で販売できるお酒は以下のとおりです。
- 輸入酒類(ワイン・ウイスキー・輸入ビール等)
- 品目ごとの課税移出数量が3,000kL未満の製造者による国産酒類
- 地酒・クラフトビール・クラフトジン等の小規模製造者の製品
- 大手メーカーの国産酒類(キリン・アサヒ・サントリー等)
- 酒類販売業者への卸売(別途卸売免許が必要)
- 海外消費者への輸出販売(輸出酒類卸売業免許が必要)
国産酒類をAmazonで販売する場合、仕入れ先製造者から「通信販売の対象となる酒類である旨の証明書」を取得し、免許申請の際に添付書類として提出します。
4. 免許取得からAmazon出品までの流れ
5. FBA(フルフィルメント by Amazon)を利用する場合の注意点
AmazonのFBAを利用してお酒を販売する場合、免許取得後に税務署への「蔵置所設置報告」が必要になります。これはFBAの倉庫(Amazonフルフィルメントセンター)がお酒の保管場所となるため、酒税法上の手続きが求められるものです。
FBAの倉庫にお酒を搬入する前に、「蔵置所設置報告書」を提出する必要があります。報告なしにFBA倉庫にお酒を搬入・保管することは酒税法上の違反となる可能性があります。
蔵置所設置報告とは
酒税法上、免許を受けた販売場(事務所)以外の場所にお酒を保管する場合、その場所を「蔵置所」として税務署に報告する義務があります。FBAを利用する場合、Amazonのフルフィルメントセンターが蔵置所に該当します。
- 届出先:製造場または販売場(事務所)の所在地を管轄する税務署
- 届出のタイミング:FBA倉庫への搬入前
- 記載内容:保管場所の所在地・保管する酒類の品目等
複数の倉庫・追加報告が発生することがある
Amazonのフルフィルメントセンターは全国の複数箇所にあり、どの倉庫に在庫が配置されるかはAmazon側が決定します。当事務所でFBAの蔵置所設置報告をサポートした実績では、最初に数か所をまとめて届け出た後、さらに別の倉庫への追加報告が必要になったケースがありました。
FBA利用開始後も、Amazonの在庫配置の変更に伴い追加の届出が必要になる場合があります。利用するFBA倉庫の住所を都度確認し、管轄税務署への届出漏れがないよう注意が必要です。
6. 楽天市場・Yahoo!ショッピングとの免許の共通点
通信販売酒類小売業免許は、プラットフォームを問わず使用できます。Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピング・自社ECサイト等、複数のチャネルで同一の免許を使って販売することができます。
ただし、各プラットフォームの出品ルールや必要書類はそれぞれ異なります。免許は共通ですが、プラットフォームごとの申請手続きは個別に行う必要があります。
- 通信販売酒類小売業免許(1枚で複数モールに対応可)
- 各モールへの酒類カテゴリ申請(モールごとに個別申請)
- 年齢確認・未成年者飲酒禁止表示の整備
- 特定商取引法に基づく表記の設置
- FBA等の自社以外の倉庫を使う場合は蔵置所設置報告(販売場または製造場の管轄税務署へ)
7. よくある質問
Q. AmazonのFBAを使う場合、蔵置所設置報告はどこの税務署に届け出ますか?
蔵置所設置報告の提出先は、販売場(事務所)または製造場の所在地を管轄する税務署です。FBA倉庫の所在地の税務署ではありません。利用するFBA倉庫の住所を確認した上で、自社の販売場を管轄する税務署へ報告書を提出してください。Amazonの倉庫は全国に複数あり、在庫配置先が変わる場合もあるため、事前確認が重要です。
Q. 個人でAmazon出品を始めたいのですが免許は取得できますか?
個人事業主・法人を問わず、通信販売酒類小売業免許は取得できます。Amazonも個人事業主として出品者登録が可能です。
Q. 自社でワインを輸入してAmazonで消費者に販売したい場合は何が必要ですか?
輸入酒類を消費者に通信販売する場合は、輸入酒類卸売業免許(卸売用)と通信販売酒類小売業免許(消費者向け小売用)の両方が必要です。輸入免許だけでは消費者への販売はできません。FBAを利用する場合はさらに蔵置所設置報告も必要です。
- 通信販売酒類小売業免許が必須(一般小売免許では不可)
- Amazonの酒類カテゴリ申請で免許証を提出する必要がある
- FBAを利用する場合は、免許取得後に蔵置所設置報告が必要(販売場または製造場の管轄税務署へ)
- 大手メーカーの国産酒類は販売不可。輸入酒・地酒・クラフト系が中心
- 同じ免許で楽天市場・Yahoo!ショッピング等にも出品できる
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